持っているけれど、タンスの奥に眠ったままになっているという方に、色無地着物のお洒落な着こなし方をご案内します。色無地着物にはコーディネートのコツがあるのですが、その前に着物をお持ちの方なら「着物一着に帯三本」というのを聞いたことがある方も多いはずです。これは有名な、伝統的な着物のコーディネートの考え方で、色無地にこそピッタリの考え方です。この「着物一着に帯三本」の考え方を実践すると、簡単に何通りも着回すことが可能です。これからの季節である春は色無地の活躍する季節でもあります。なぜなら春は卒業式や入学式を始め、フォーマルが必要となる場面が年間を通して最も多いためです。色無地は帯次第で格のコントロールもできるので、着まわしやすくまたTPOにも合わせやすい着物です。

紬の色無地は中でもおすすめの着物

確かに活躍する色無地ですが、それは着物を着る誰でもが思う事なので人よりも少し差を付けたい場合にはどうすれば良いのか、では紬の色無地を選ぶという方法を使うことをおすすめします。一見カジュアルな着こなしに考えられがちではありますが、無地の染め紬や付け下げの柄付きになっているタイプは、十分にフォーマルやセミフォーマルの着こなしが可能な着物です。更に上級者のように少々凝った帯合わせも可能な、楽しめるジャンルでもあります。その為には先ず基となる着物を決める事から始めます。着物が決まったら帯を選びますが、おすすめなのは古典柄の袋帯に洒落袋帯、染名古屋帯の三種類です。この三種類が揃っていれば、セミフォーマルからカジュアルな場面まで様々なシーンでカバーできる事間違いありません。

平凡にならずに悪目立ちもしないコーディネート

色無地の紬が最も春のコーディネートに向いているという事が分かった所で、具体的なコーディネートをいくつか挙げてみます。先ずベースになる着物ですが、ぜんまい紬というタイプで色合いは好みもありますが、淡いグレーだと合わせやすくなります。では一本目の帯ですが、ここではスワトウ刺繍で古典柄を表現した豪華な袋帯を選びます。アンティークな雰囲気の中で華やかさもあり品格もあるので、格の高い席にも合うコーディネートとなります。白系の色で帯締めや帯上げをまとめれば、より一層フォーマル感が増します。二種目は切子柄の博多帯で洒落袋帯を選びます。花瓶などの切子をモチーフとした文様は美しさがあり、洗練されたハイセンスな着物姿を演出するので着物通の方にも一目置かれるはずです。そして三つ目に染名古屋帯を合わせて、同窓会や観劇に美術館といった軽やかなコーディネートに合わせるようにします。