色無地は高い汎用性で人気の着物です。紋を入れればほとんどの場所に着て行けると言っても差し支えなく、結婚式のような華やかな場から法事のようなしめやかな場まで幅広く対応が可能です。そんな色無地を誂えるなら、縮緬や綸子がおすすめです。化学繊維の着物は価格もお手頃で、可愛らしいものも多くなっていますが、長く着ることを考えるとやはり自然由来のものに軍配が上がります。と言うのも、縮緬や綸子の色無地は染め直しが可能な着物であるからです。年齢を重ねてからも落ち着いた色に染め直して着続けることができ、実際にそうしたことはしばしば行われています。もちろんこの色が好き、お気に入り、というものを化学繊維の色無地で見付けた場合には、この限りではありません。素材にこだわりがないという方は、古着などを探してみてもいいでしょう。

色無地の色選びのちょっとしたコツ

色無地は一色染めの着物ですので、色選び、つまり自分に似合う色を分かっているかどうか、ということが重要になります。色選びを失敗すると、まるで旅館の仲居さんのような印象になってしまうのが難しいところです。似合うかどうかということと同時に、年相応かどうかということも考えながら見極めて行きましょう。年の割に地味過ぎたり、逆に過度に華美であったりしても、残念な印象を与えかねません。もっとも色無地の表情は合わせる帯によって大きく変わりますので、同じ色無地の着物でも合わせ方でまた違った魅力がある、ということも色無地の魅力の一つです。もし色選びを誤ったかな、と思った場合は、似合いの帯を誂えて着こなせないか工夫してみましょう。街着としての色無地にはカジュアルな帯も合わせられますので、選択肢が広がるはずです。

色無地のシチュエーション別着こなし例

お洒落着としての色無地なら、帯も名古屋帯のようなお洒落帯を合わせてカジュアルに装います。お気に入りの柄のものを選んで楽しく着こなしましょう。街着としての色無地は紋無し、または目立たない一つ紋が一般的です。一つ紋の色無地となると、慶弔事などさまざまな場面で活躍する準礼装の服装となります。結婚式のような華々しい席であれば袋帯を締めてお祝いの気持ちを表しましょう。結び方は良いことが重なりますように、という意味を込めて、二重太鼓が基本です。三つ紋はさらに格が高くなりますので、新郎新婦の身内として出席する結婚式などに相応しい着物となります。草履は踵の高いものの方がより格が高くなりますので、シチュエーションによって適切なものを使い分けましょう。五つ紋となると留袖と同格となり、最高位の式服となります。